EMFは人体に影響があるとか、EMFは危険、EMFは睡眠不足やストレスを引き起こす原因などと噂されていますが、実際はどうなのでしょうか?
ここでは初心者でも分かりやすく「EMFについて」解説します。
EMFとは?
EMFとは、
- Electromagnetic Fields
- Electromagnetic Frequency
の頭文字をとった略語のことです。
日本語では「電磁場」や「電磁界」、「電磁波周波数」となります。
EMFは電磁波と同じ意味と思われがちですが、厳密には言葉の意味が違います。
しかし、一般的には「EMFと電磁波」は同じ意味で解釈されているので、難しく考えず「類義語」と思えば良いでしょう。
EMFと電磁波の違いを知りたい方はEMFと電磁波は何が違うの?【初心者でも早わかり】も参考にしてください。
EMFが発生する場所は?
EMFは私たちの生活のあらゆる場所で発生します。
例えば、家やオフィスの部屋、5G通信設備、自動改札機周辺、送電線、送電線用の鉄塔周辺などがあります。
さらに、携帯電話、パソコン、Wi-Fiルーター、電子レンジ、冷蔵庫、卓上IH調理器、スマートメーター(電力メーター)など、身近な物からもEMFが生じています。
自然界にもEMFは存在しており、太陽光線や雷雲といった人工的でないものからも生じます。
つまり、EMFはどんな場所でも常に存在しているのです。
EMFはどんな影響があるの?
EMFは人体に様々な悪影響を与えると考えられています。
これまでに、欧米の研究結果として以下の可能性が紹介されています。
- 発がん性の可能性
(2002, World Health Organization, International Agency for Research on Cancer. Non-ionizing Radiation, Part 1: Static and Extremely Low-frequency (ELF) Electric and Magnetic Fields) - 免疫システム障害の可能性
(2009, Olle Johansson. Disturbance of the immune system by electromagnetic fields-A potentially underlying cause for cellular damage and tissue repair reduction which could lead to disease and impairment) - 精子の発達と機能への影響の可能性
(2014, Jessica A Adams. Effect of mobile telephones on sperm quality: a systematic review and meta-analysis)
対照的に、アメリカの環境保護庁であるEPA(U.S. Environmental Protection Agency)によると「研究はEMFの暴露が癌のリスクを高めることを明確にできていない」としています。
また「いくつかの研究がEMFと健康の関係性を結びつけているものの、繰り返し実証されていないため、EMFによる健康被害は結論付けられない」としています。
参照元:U.S. Environmental Protection Agency
他にも、科学的な根拠は示されていないものの、EMF対策をすることで睡眠不足の解消、ストレス減少、身体的な痛みの軽減などがあったとする声もあることから、EMFと心身の健康には何かしらの因果関係があると考えられています。
EMFの人体に与える影響について詳しく知りたいなら電磁波(EMF)の人体への影響は?【初心者でも早分かり】もご覧ください。
EMF(電磁波)が子供に与える影響は?
EMFが子供に与える影響については意見が割れています。
例えば、電磁波による人体への影響や情報発信をおこなっている「電磁界情報センター」が、2012年にまとめた学校職員用の電磁波説明ガイド「子どもの健康と電磁波」によると「WHOは現在のところ低周波および高周波の電磁波と病気の因果関係を否定している」と紹介しています。
参照元:電磁波説明ガイド「子どもの健康と電磁波」
一方で、2014年10月に発表されたWHOのファクトシート193によると「携帯電話が発生する電磁界はヒトに対して発がん性があるかもしれない」というカテゴリーに分類されたとあります。
参照元:WHO ファクトシート 193
携帯電話は子どもも使う物であることから「電磁波は子どもに悪影響を及ぼす」とする意見もあります。
また、中部電力パワーグリッドには、これまでに実施された「電磁波と小児白血病の関係についての研究」がまとめてあり、関係があると結論付けた研究と、関係はないと結論付けた研究の両方を紹介しています。
参照元:中部電力パワーグリッド 主な疫学研究
EMFが子どもに与える悪影響については、まだまだ未解明な部分が多く、意見が分かれています。
このような状況下では、WHOをはじめとする組織や政府、企業の説明を鵜呑みにすることなく、対策を講じるべきでしょう。
日野市議会議員の白井なおこ氏は、電磁波の子どもたちへの影響について「未解明な部分が多いという認識をもって、また過敏な人達への配慮をもって、予防対策を講じることが必要がある」と指摘しています。
引用元:白井なおこ 【5G 】 電磁波の子どもたちへの影響は?
EMFの対策方法は?
EMF対策にはいくつかの方法があります。
家電製品から距離を取る
最も原始的なEMF対策が「距離を取る」ことです。
EMFは発生源から離れるほど減衰していくため、発生源から距離を取ることが有効です。
例えば、電子レンジを使用する際はその場から離れる、パソコンは体から少し離す、寝室には家電を置かないといった工夫から始めてみましょう。
使用しない家電はプラグを抜く
使用していない家電製品のプラグを抜くこともEMF対策として有効です。
洗濯機や乾燥機、ヘアドライヤー、テレビなどは使用時だけプラグを入れると良いでしょう。
どんな家電製品もプラグが差し込まれた状態だと電圧がかかり「電界」が生じています。
栄養やサプリの摂取
EMF対策として直接的な効果はないものの、摂取する栄養やサプリを工夫してみましょう。
EMFによって細胞がダメージを受けるのを防ぐのに役立つ栄養素やサプリを知っておくと便利です。
- マグネシウム:魚や果物、野菜、豆類、海藻など
- 水素:お米、牛乳、水素水など
- リコピン:トマト、スイカ、柿など
- オメガ3脂肪酸:くるみ、エゴマ、イワシ、サバなど
EMF対策グッズを使う
EMF対策グッズを活用することも有効です。
おすすめしたいEMF対策が、EMFによって波長が乱れた空間を、地球が持つ自然の波長(7.83Hz)に整えてくれる「EMF Safe Haven」です。
設置が容易、大規模な範囲をカバーする、持ち運び可能、安価といったことが特徴で、アメリカで注目されているEMF対策(電磁波対策)グッズです。
より詳しく知りたい方は部屋に簡単設置!電磁波対策におすすめのEMF Safe Havenをご覧ください。
この他にも、EMF対策グッズとして以下のような物があります。
- アーシングマット
- 植物(サボテン・オリヅルラン・サンスベリア)
- 備長炭
- EMF防止ベッドキャノピー
- EMF防止アクセサリー(ブレスレットやネックレス)
- 天然石(水晶)
まとめ
EMFとは「Electromagnetic Fields」または「Electromagnetic Frequency」のことで、電磁波と同じ意味を持つ類義語です。
EMFは私たちの身の回りに常に存在しており、心身への影響については未解明な部分が多いとされています。
この記事がEMF(電磁波)について知るきっかけになれば幸いです。