【実験結果】電車内で電磁波が弱いのはどの車両?

電車の中では電磁波がすごいとか、電車内にはスマホの電磁波が充満していると聞いて不安になったことはありませんか?

電磁波過敏症で悩む方の中には、電車内で具合が悪くなる人もいるため、電車と電磁波の関係性は気になりますよね。

この記事では、私たちと身近な電車と電磁波の関係について実験結果を交えて解説します。

電車内の電磁波測定に関する概要

今回の測定においては、電車内で低周波磁場が最も弱いのは運転室の後ろということが判明しました。

車両記号車両の意味測定値(mG)車両の特徴
クハ制御車・駆動車2-8運転室がある
サハ付随車10-20自走出来ず、牽引されるだけ
モハ電動車20-30モーターを搭載している

この実験はNGO電磁波問題市民研究会が定期的に開催している電磁波研定例会に参加された「元JR職員」の方が実施したものです。

東京近郊を走る複数の電車において、各車両の低周波磁場を計測し、その結果を同研究会に提供されたそうです。

電磁波過敏症や電磁波の影響が心配な人たちにとって、とても参考になる検証であるため、当サイトでも紹介させて頂きます。

参照元:東京近郊通勤電車の低周波磁場を実測 一番低いのは運転室の近く

電磁波過敏症については電磁波過敏症(EHS)は思い込み?意味や症状、対策を紹介を参考にしてください。

電磁波過敏症(EHS)は思い込み?意味や症状、対策を紹介
「電磁波過敏症(EHS)」について症状、エビデンス、治療法、対策などについてまとめています。

実験の詳細

今回の実験に関する詳細をまとめました。

電磁波を測定した電車(路線)

元JR職員さんが測定したのは以下の電車(路線)です。

  • 中央(快速)線
  • 中央総武緩行線
  • 東海道線
  • 宇都宮線
  • 高崎線

電車内での測定方法

今回の実験は、元JR職員さんが保有する電磁波測定器を使って、各車両の座面(乗客が座る位置)で測定しています。

電車内の電磁波測定の結果

今回の測定では「モハ・サハ・クハ」といった車両記号で区別される「車両」によって低周波磁場の強度が異なることが分かりました。

  • 低周波磁場が最も弱いのは「クハ」の車両
  • 低周波磁場が中程度なのは「サハ」の車両
  • 低周波磁場が最も強いのは「モハ」の車両
車両記号に共通している「ハ」は普通席のことなので、東京近郊を走る電車の大半は「○ハ」となります。ちなみに、グリーン車は「ロ」、食堂車は「シ」です。

電車内でスマホの電磁波が気になる人も多いでしょう。そんな時はスマホの電磁波の影響は嘘なの?対策法も紹介もご覧ください。

スマホの電磁波の影響は嘘なの?対策法も紹介
このページではスマートフォンと電磁波の関係についてまとめています。影響、対策、5Gについて分かります。

車両の種類と電磁波の関係

元JR職員さんによる電磁波測定の結果、車両の種類と電磁波には関係性があるようです。

クハは制御車の普通車

低周波磁場が最弱だった「クハ」は、運転室がある車両のことで「制御車」または「駆動車」と呼ばれます。

今回の測定では、車両内の大部分で6-8mG(ミリガウス)。

運転室後ろから2番目のドア付近までは2-3mGだったそうです。

「クハ」の車両が電磁波が弱かった理由としては、補助電源装置からの給電系統の末端に近いためではないかとしています。

サハは付随車の普通車

低周波磁場が中程度だった「サハ」は「付随車」と呼ばれ、運転室やモーターなどが付いていない牽引されるだけの車両です。

測定値は10-20mGでした。

「サハ」の車両は補助電源装置を搭載した車両の「モハ」に近いことから、低周波磁場が高いのではないかと推測しています。(全車両は電力供給ケーブルで繋がっている)

モハは電動車の普通車

低周波磁場が最も強かった「モハ」は、モーターが付いていることから「電動車」と呼ばれます。

また、モーターに電力を送るためのインバーターも搭載しています。

測定値は20-30mG。

この車両に搭載されているモーターを稼働させるため、インバーターに大量の電力が送られ、なおかつ他の車両へケーブルを通じて電力を供給しています。

「モハ」の車両は、電車における電力の中枢部分と言えるため、必然的に電磁波が高くなると見られています。

モーターが稼働していない停車中や惰性運転中は「サハ」と同程度の値だったそう

東海道新幹線は先頭2車両以外はモーター付

同団体代表の網代さんが調べたところ、東海道新幹線は先頭2車両以外はすべてモーター付の車両(電動車)でした。

つまり、16両編成の東海道新幹線においては、14車両で電磁波が高い可能性があるということです。

注意点

この実験結果については以下のことに注意しましょう。

高周波磁場ではない

今回の測定対象は「低周波磁場」であり、高周波磁場についてのデータはありません。

従って、電磁波過敏症の方で、とりわけ高周波に過敏な方は注意が必要です。

低周波磁場が生じる主なもの:送電線・電化製品全般・パソコンなど
高周波磁場が生じる主なもの:携帯電話基地局・携帯電話・スマホ・Wi-Fi・無線LAN・電子レンジ・ETCなど

すべての電車が同じではない

全国の電車すべてが同じ条件ではないことに注意しましょう。

今回の測定は「JR」の車両が対象ですが「私鉄」が同じ構造になっているとは限りません。

例えば、京急電鉄(京急線)や京成電鉄(京成線)などでは、運転室がある先頭車両にモーターが付いています。

このような場合、車両記号は「クモ」となり「駆動車(ク)」と「電動車(モ)」が一体化していることを示しています。

鉄道会社によって車両の構成が違うことを認識しておくことが大切です。

電磁波による影響について詳しく知りたい方は電磁波の影響で病気になるの?どんな症状がある?どうぞ。

電磁波の影響で病気になるの?どんな症状がある?
電磁波と病気の関係性について解説しています。

電車に乗る時の対策

今回の実験結果を参考にし、電車に乗る際は以下の対策をしてみると良いかもしれません。

車両記号を確認しよう

電車に乗る際は車両記号を確認しましょう。

車両記号は車両外側の側面や、連結部分の扉上部などに記載されています。
車両記号
車両記号は一般人に対する表記ではないため、探すのに苦労するかもしれません。

また、近年では「ホームドア」の設置により、車両外側の記号を確認することが難しくなっています。

車両記号が「モ」「サ」「クモ」を避ける

「モ(電動車)」や「サ(付随車)」、「クモ(駆動車兼電動車)」を避けると良いでしょう。

電車に乗る際に「運転室がある車両に乗ればいい」と考えてはいけません。

なぜなら、車両の作りは鉄道会社や路線によって違うからです。運転室がある車両にモーターが付いていると、その車両は電磁波が強い可能性があります。

肝心なことは、モーターが付いていない車両に乗ることです。

「モサっとしたクモを避ける」と覚えてみては?

その他に出来る電磁波対策については【総まとめ】電磁波除去におすすめの方法をご覧ください。

【総まとめ】電磁波除去におすすめの方法
「電磁波除去におすすめの方法」について、屋内版、屋外版、常時できることに区別して紹介しています。

まとめ

今回の検証は私たちに身近な電車と電磁波の関係を可視化した非常に有意義なものだと思います。

電磁波過敏症でお悩みの方や、電車を利用している時の電磁波が心配な人はぜひ参考にしてください。