いまでは誰もが持っているスマートフォンと電磁波の関係性が気になりますか?
スマホの電磁波は危険とか、5Gの電磁波は体に悪い、他の国は5Gを禁止したなど、デマのような噂も含めて色々と聞こえてきますよね。
このページでは、スマホの電磁波に関する情報を分かりやすく解説します。
スマホと電磁波の関係について
ここではスマートフォンと電磁波の関係について解説します。
スマホからはどんな電磁波が出ているの?
スマホからは「高周波電磁界(極超短波/UHF)」が発生しています。
現在主流の4Gでは、プラチナバンドと呼ばれる700MHzから900MHz帯と、主要バンドとして使われる1.5Gから3.5GHz帯です。
スマホと同じ高周波電磁界には、タクシー無線、デジタルテレビ、電子レンジ、GPS、無線LAN、航空監視レーダーなどがあります。
ちなみに、ガラケー(フィーチャーフォン)も同じです。
「電磁界」については電磁波とは何か簡単に解説!電磁界とはどう違う?も参考にしてください。
スマホの電磁波の特徴は?
スマホの電磁波(高周波電磁界)には以下の特徴があります。
- 直進性が強い
- 山や建物などの障害物を回り込んで伝わる
- 伝えられる情報量が多い
- 家電などと干渉しやすい
- 電子レンジと同じ電磁波
高周波電磁界(電波)は、浴び続けると体がそのエネルギーの一部を吸収して熱を発します。これを「熱作用」と言います。
とくに、高い強度で長時間浴びると、体の防御反応として活性酸素が生じ、健康な細胞までも傷つける可能性があります。
この結果、胎児の成長に影響が生じたり、ガンや白血病になると考えられています。
しかし、スマホから発せられる電磁波は、この条件を満たすレベルではありません。
5Gの影響については5Gの電磁波は影響ある?効果的な対策は?をご覧ください。
スマホの電磁波は人体に影響ある?
影響の有無は断定できないのが実情です。
世界保健機関(WHO)の下部組織である国際がん研究機関(IARC)は、2014年10月に携帯電話などから発せられる無線周波電磁界を「発がん性があるかもしれない(Group 2B)」に評価しています。
参照元:WHO ファクトシート 193
また、長期的な影響として、携帯電話の長時間使用と脳腫瘍発生リスクについて、さらなるデータを必要とするため研究を継続するとしています。
一方、同資料内では「携帯電話が潜在的な健康リスクをもたらすどうかを評価するために、これまで20年以上にわたって多数の研究が行われてきました。今日まで、携帯電話使用を原因とするいかなる健康影響も確立されていません。」とあります。
そして、日本の主要携帯電話事業者もWHOの見解に沿った考えを公表していいます。
- ソフトバンク:電波の人体影響に関する公的機関の見解
- NTTドコモ:電波の安全性について
インターネット上には「スマホの電磁波でガンになる」や「携帯電話の電磁波で病気になる」といった噂が出ていますが、WHOの見解を元にすると、可能性が含まれているため「嘘」とは断定できないのです。
その他の影響
因果関係を示す科学的な根拠はないものの、スマホの電磁波で以下のような症状を覚える人もいます。
- 睡眠不足
- 頭痛・肩こり
- 倦怠感・めまい
- 吐き気
- 耳鳴り
- アトピー
- 不妊・胎児の成長への影響
これらの症状は、スマホの電磁波以外に「ブルーライト」の影響や、常にスマホを持っていないと落ち着かなくなる「ストレス」などが関係しているとも言われています。
スマホの電磁波による影響は嘘ではなくノセボ効果なの?
スマホの電磁波による身体への悪影響は嘘とする声もありますが、「ノセボ効果(ノシーボ効果)」と考えると説明がつくと主張している研究者もいます。
参照:Are My Electronics Making Me Sick? (YouTube 英語)
ノセボ効果(ノシーボ効果)とは?
ノセボ効果とは「本来なら改善が見込める行為であっても、不信感を抱いていたり疑心暗鬼の状態であったりすると改善が得られなくなる」心理現象のひとつです。
例えば、医師が患者に対して病状を和らげる効果がある薬を処方し、患者もそれを服用したとします。
しかし、患者が医師に対して不信感を抱いていると(回復したとしても)病状が変わらないと思い込んでしまう状態です。
つまり、スマホの電磁波は身体に悪影響がないにもかかわらず「スマホの電磁波は有害!」と思い込んでいるため、いつまでも心身の不調が治らないということです。
ノセボ効果の反対はプラシーボ効果
ノセボ効果の反対はプラシーボ効果です。
プラシーボ効果の一例としては、医師が患者に対して効果がある薬と説明し、砂糖の塊を渡します。患者は医師の言葉を信じているため、砂糖を摂取した後、たちまち元気になったというもの。
このように、スマホの電磁波が心身に悪影響を及ぼす可能性については、ノセボ効果やプラシーボ効果といった心理的な状態が大きく左右することも理解しておくと良いでしょう。
スマホの電磁波に注意しなければいけない人
以下に該当する人はスマホの電磁波に注意が必要です。
心臓のペースメーカー利用者
心臓のペースメーカーを利用している人は、安全確保のためスマホとペースメーカーに15cm以上の距離を置くことが推奨されています。
また、スマホのワイヤレス充電を利用している時には30cm以上離れることが勧められています。
乳児や小さな子ども
スマホの電磁波が乳児や子どもに影響がある根拠はありませんが、子どもは大人よりも電磁波の影響を受けやすいと考えられていることから、過度な利用は控えた方が良いでしょう。
実際に、国立がん研究センターの見解によると、悪性脳腫瘍であるグリオーマの発生のリスクについて「子供は成人に比べて携帯電話によるエネルギーの脳への影響が2倍以上という報告もある」と紹介しています。
引用元:国立がん研究センター 携帯電話と発がんについての国立がん研究センターの見解
妊娠中の方
電磁界情報センターが発行している「妊婦向け電磁波説明ガイド」によると「永年の研究でも、携帯電話使用による健康への影響があるとは考えられていません。」とあります。
参照:電磁界情報センター 妊婦向け電磁波説明ガイド
対照的に、テヘラン大学のMahmoudabadi氏らの研究によると「携帯電話の使用が初期の自然流産に関連している可能性があることを示唆している」とあります。
参照:2015, Fatemeh Shamsi Mahmoudabadi,Use of mobile phone during pregnancy and the risk of spontaneous abortion
悪影響がないとは断言できていないことから、安全のため注意した方が良いでしょう。
5Gについて
近い将来、スマホも「5th Generation(第5世代移動通信システム)」、通称「5G」が主流になるとみられています。
5Gは超高速・超大量接続・超低遅延が特徴で、4G通信のおおよそ20倍も高速な通信が可能です。
5Gの電磁波は何が危険なの?
一部の人からは5Gに使われる「ミリ波」が危険と考えられています。
5Gは2種類の周波数帯を利用します。
ひとつは「Sub 6(サブシックス)」と呼ばれる、3.7GHz帯や4.5GHz帯です。そして、もうひとつが「ミリ波」と呼ばれる28GHz(日本の場合)です。
これまで携帯電話に使われてこなかった「ミリ波」は、大容量データ通信を可能にする一方、軍事兵器にも活用されています。
事実、アメリカ軍はミリ波を使った「ADS(Active Denial System)」と呼ばれる指向性エネルギー兵器を開発しています。(ヒトの皮膚を焼くほどの熱線)
このことから「ミリ波は危険」や「5Gは危険」というある種のデマが広がりました。
また、5Gは自然界に存在しない「異なる性質の周波数を混合した電波」のため、人体への影響が懸念されています。(とくに長期的な影響の安全性が実証できないため)
アメリカ連邦政府や日本は「5Gは安全」という見解で導入が進められていますが、イタリア、スイス、ベルギーなどは5G基地局の使用停止または使用制限を課しています。
スマホの電磁波対策について
スマホの電磁波による影響を少しでも減らすためにできる対策をご紹介します。
対策のポイントは「スマホから距離を置くこと」です!
通話時はヘッドフォンやイヤフォンを利用する
スマホの電磁波はスマホ本体から発せられるため、できるだけ体から離すことが有効です。
通話時はヘッドフォンやイヤフォンを利用しましょう。
睡眠時は枕元から離す
睡眠時は出来るだけスマホを枕元から離しましょう。
最も有効なのは寝室に持ち込まないことですが、アラーム機能などを使う場合は、1mを目安に離すか、飛行機モードなどを活用すると良いでしょう。
電磁波対策グッズEMF Safe Havenを使う
市販されている電磁波対策グッズも検討対象にすると良いでしょう。
当サイトでは、コンセント差し込み型電磁波防止グッズ「EMF Safe Haven」をおすすめしています。
「EMF Safe Haven」を詳しく知りたい方は部屋に簡単設置!電磁波対策におすすめのEMF Safe Havenも参考にしてください。
また、スマホ用の電磁波対策グッズには以下のような物があります。
- スマホ用電磁波防止ケース
- 電磁波防止ベッドキャノピー など
スマホ電磁波対策用EMF Protection Stickerを使う
スマホの電磁波が気になるという人は、EMF Protection Stickerがおすすめです。EMF Safe Havenと同じ原理で、波長を整えることで電磁波の影響を緩和するのに役立ちます。
EMF Protection Stickerは、電磁波を遮断したり、防止したりする効果は実証されていません。仮に、電磁波を遮断できるようなステッカーがあるとするならば、そのスマホで通話や通信できないでしょう。
あくまでも、波長を整えるための物と考えてください。
EMF Protection Stickerは、スマホの裏側に貼りつけるようにして使用しますが、スマホとケースの間に挟むだけでも機能します。(必要に応じて他の機器にも流用できるということ)
お求めはお問い合わせからどうぞ。
波動調整器のHealyを使う
Healy(ヒーリー)は、電磁波対策をはじめとして、心身の波長調整が出来るウェアラブル端末です。
Healy本体と、プログラムを操作するスマホを組み合わせて使用します。
原理は、体の細胞に対しあらかじめプログラムされた微弱な電流を流し、細胞を活性化させる仕組みです。
例えば、電磁波や睡眠、集中力、美容、精神バランス、チャクラなど、これらに関係する細胞を活性化させるプログラムがあります。
Healyについて詳しく知りたい方は「波動調整器Healy」を見てみて下さい。サポートはお問い合わせへ。
まとめ
スマホの電磁波が人体に影響があるかどうかは意見が分かれるところです。
一般的に信頼されている公的機関でさえも断言できないため、様々な情報を元にあなた自身で認識を深めて対策を講じることが大切です。