スマートメーターの電磁波は危険?強さや対策を紹介

「スマートメーターの電磁波は強いので危険」や「スマートメーターはやばい」などと聞いたことがある人は多いと思います。

私たちの身近にあるスマートメーターは、どのような影響が考えられ、どうやって対策すればよいのか解説します。

スマートメーターとは

スマートメーターとは、電力の使用量や使用状況を、電力会社が遠隔で把握できる通信機能を備えた電力計のことです。

スマートメーターを使うことで、検針員によって管理されていた電気使用状況がオンラインで把握できるほか、利用者に最適な容量の提案や、切替の施工もオンラインで可能になるメリットがあるとされており、電力会社の業務とコストの効率化に貢献しています。

一方、スマートメーターは30分に1回の頻度で通信がおこなわれる仕組みで、通信時に発せられる強力な電磁波が心身に悪影響を及ぼす可能性が指摘されており、特に電磁波過敏症の方にとっては必ずしも恩恵が受けられるものではありません。

日本におけるスマートメーターの設置状況

2021年9月に公開された経済産業省の資料によると、2021年3月時点で約85%に該当する6,917万台を設置済とあります。

また、同時期に東京電力の管轄では100%設置済とされており、そのほかのエリアでも、2024年には日本全域でスマートメーターが設置される予定です。

つまり、実質的に日本全域がスマートメーター化されているといえます。さらに、電気を利用する人の意思に関係なく設置されるため、なかば強制的な仕組みになっています。

事実、スマートメーターの設置を拒否した一般市民が、管轄の電力会社から「10日後に電気を止める」と警告される問題(*)が起きています。

出典:経済産業省, 2021, 電力データ活用による新たな付加価値創造

(*):電磁波問題市民研究会, 2023, スマートメーターを拒否したら四国電力が文書で「電気止める」

スマートメーターのメリット

スマートメーターのメリットは以下のとおりです。

  • 電気の使用状況を把握しやすくなる
  • 最適な電力プランを利用しやすくなる
  • 省エネにつながりやすい
  • 停電時に自動復旧できる(ブレーカーの遠隔操作)
  • 電力会社が負担する検針員と施工員にかかるコスト節約
  • 電力会社の業務効率化
電気を利用する人が実感できるようなメリットがないことがポイント

スマートメーターのデメリット

スマートメーターのデメリットとして、以下のようなことが挙げられます。

  • 電磁波による心身の健康被害
  • プライバシー侵害
  • セキュリティリスク
  • 電力会社が負担する設置および管理コスト増
  • 利用者の料金負担増の懸念
デメリットは、電気を利用する人の心身や生活に影響しやすいことがポイント

スマートメーター設置に関する法律

スマートメーターの設置を強制する法律はなく、電気を利用する人が設置義務を負うことはありません。

一方、スマートメーターの設置を拒否する一般市民に対し、管轄の電力会社が「電気を止める」旨を内容証明郵便で送りつける事態が起きています。(*)

つまり、法律上はスマートメーターの設置を強制できないにもかかわらず、電力会社や施工会社が実質的な強制設置を講じているという訳です。

出典:電磁波問題市民研究会, 2023, スマートメーター拒否したら、内容証明文書で「電気止める」 関西電力送配電の暴挙に鉄槌

スマートメーターの電磁波の強さ

電磁波シールド材卸売を手がけている有限会社マックコーポレーションさんの実験結果によると、スマートメーターの通信機能に関して以下のことがわかっています。

  • 30分に1回よりも高頻度で電磁波が発せられていた
  • 数十秒毎に15~19mW/m2を記録(600Wで稼働中の電子レンジに数十センチまで近づいた状態と類似)
  • Wi-Fiルーター真横の12W/m2よりも強かった
  • スマートメーターから離れると数値は急激に低下

同研究結果のなかで、スマートメーターから発せられる電磁波は「かなり強い」と指摘しています。

出典:なんでも電磁波測定隊, 2020, スマートメーターの電磁波を測定したら意外な結果が・・・

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スマートメーターの電磁波の影響

スマートメーターからは数十秒に1回の頻度で強い電磁波が発せられていますが、人体および精神への影響はあるのでしょうか?

東京電力パワーグリッド(*1)によると「総務省が示している指針値を十分に下まわっていることを確認しており、世間一般的に使用されている携帯電話等とも同じ程度の値であることから、人体へ影響を与える可能性は極めて低い」とあります。

また、スマートメーター等が原因と思われる電磁波過敏症に対し、総務省(*2)は「電磁波ばく露と結びつける科学的根拠がないこと等がWHOのファクトシートで明示されている」としており、WHOの考えを根拠にスマートメーターと人体への影響に否定的な考えを示しています。

このように、電力会社と総務省ともに、スマートメーターは人体に影響がないという考えを示していますが、総務省は電磁波過敏症が確かに存在することは認めています。

(*1):東京電力パワーグリッド, 身の回りの電磁波はどのくらい?

(*2):総務省, 提出された意見及びそれらに対する考え方

電力会社および総務省は、スマートメーターが人体に悪影響を及ぼすと言えるはずがない事情に目を向けることがポイント

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スマートメーターをやめたいときの対策

スマートメーターをやめたい方は、管轄の電力会社に相談しましょう。

以下いずれの対策で対処可能です。

  • 旧式のアナログメーターに交換
  • スマートメーターの通信機能を無効化

それぞれ解説します。

旧式のアナログメーターに交換

スマートメーターをやめたい場合は、旧式のアナログメーターに交換することで対処できます。

一方、旧式のアナログメーターは、すでに生産中止になっていることや、故障した際に部品交換ができないことが多いため、かえって手間を生む可能性があることを忘れないようにしましょう。

スマートメーターの通信機能を無効化

スマートメーターをやめたい方にとって、最も現実的な対策がスマートメーターの通信機能を無効化することです。

電力会社に相談したうえで、スマートメーターの通信部分を外す、あるいは、通信機能を無効化することで電磁波の悪影響を減らせます。

通信機能を無効化したスマートメーターは、旧式のアナログメーターと同程度の電磁波になるといわれています

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スマートメーターの電磁波をアルミホイルで遮断?

スマートメーターから発せられる電磁波を遮断したいからといって、アルミホイルを貼ったり、巻き付けたりする行為はやめましょう。

なぜなら、スマートメーターは電力会社の持ち物だからです。スマートメーターの電磁波が気になる場合は、管轄の電力会社に相談してください。

スマートメーターの通信機能を無効化するといった対応を協議することが大切です。

電磁波過敏症の方にとって問題は、スマートメーター本体の設置ではなく、スマートメーターから発せられる電磁波であることがポイント

電磁波対策としてEMF Safe Havenがおすすめ

EMF Safe Haven | emf-protection.jp

電磁波でお悩みの方におすすめしたいのが「EMF Safe Haven」です。

EMF Safe Havenは、アメリカで人気の電磁波対策グッズで、さまざまな電子機器などによって乱れがちな身の回りの波長を、地球が発する7.83Hzに整える効果があるとされています。

EMF Safe Havenは電磁波を遮断したり、除去したりすることはできません。しかし、波長を整えることで、電磁波過敏症の症状を和らげる効果が期待できます。

部屋に簡単設置!電磁波対策におすすめのEMF Safe Haven

部屋に簡単設置!電磁波対策におすすめのEMF Safe Haven
このページでは簡単にできる電磁波対策(EMF対策)におすすめの「EMF Save Haven」の特徴、原理、注意点について解説しています。

まとめ

スマートメーターの電磁波が心配な方は、管轄の電力会社に相談し、通信機能を無効化するなどの対策を講じてみてください。

また、電磁波対策の一環としてEMF Safe Havenもおすすめです。