5Gの普及に伴ってよく耳にするようになった「EMF」という言葉はどういう意味があるのでしょうか?
また、私たちにとって身近な「電磁波」とは何が違うのでしょうか?
ここでは「EMFと電磁波の違い」について初心者でもわかりやすく解説します。
EMFと電磁波の違い
EMFと電磁波の違いを理解するためには、それぞれの言葉の意味を理解するとわかりやすいです。
EMF
EMFは「Electromagnetic Fields」または「Electromagnetic Frequency」の頭文字をとった略語です。
日本語では以下のように訳されます。
Electromagnetic Fields:電磁場または電磁界
Electromagnetic Frequency:電磁波周波数または電磁周波数
一言で「EMF」と言っても、その対象が「電磁場」なのか「周波数」なのかといった違いがあるため、EMFは広義な意味を含む言葉と言えるでしょう。
電磁波
電磁波とは、電圧がかかっているものの周辺に生じる「電界」と、電気が流れているものの周辺に生じる「磁界」が組み合わさる「電磁界」が、空間を光と同じ速さで伝わっていく際の波のことです。
また、電磁波は電波・放射線・光などから生じる電磁界すべてを含む総称です。
電磁波の具体例としては、携帯電話やパソコンなどの家電製品から生じる電波、レントゲンで使用される放射線、太陽光線や赤外線などの光があります。
一言で「電磁波」と言っても、電波・放射線・光など様々な種類があるため、広義な意味を持った言葉と言えます。
ちなみに、電磁波は英語で「Electromagnetic Wave」です。
電磁波について詳しく知りたい方は電磁波とは何か簡単に解説!電磁界とはどう違う?も参考にしてください。
違いは?
EMFと電磁波は厳密には指している意味が違います。
しかし、一般的には「EMF」も「電磁波」も広義な意味で捉えられているため、違いはないと思ってよいでしょう。
個人的な意見ですが、そもそも英語と日本語で違いがあり、なおかつ広義な意味があるため、難しく考えずに「類義語」として考えれば良いと思います。
このサイトでは初心者を対象にし、分かりやすさ優先で「EMFと電磁波」は同じ意味で扱います。
まとめ
EMFと電磁波はほとんど同じ意味と考えても良いでしょう。
ただし、厳密には言葉の意味が違うことを知っておいてください。
電磁波に限らず電気に関連する用語は難しく、英語を使うこともあるので混乱しないようにしましょう。